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映画・テレビ

2012年7月13日 (金)

夢見る大人のための映画

しばらく前に観た「ミッドナイト・イン・パリ」という映画についてです。
アメリカの映画館で上映されていた時に観たので、去年の今頃だったような気がします。


「ミッドナイト・イン・パリ」は、言わずと知れた“あの”ウッディ・アレンの作品です。


ウッディ・アレンは脚本、出演、監督のどれもこなす数少ない映画監督ですが、この「ミッドナイト・イン・パリ」には出演していません。
あえて自分とは正反対の雰囲気を持ったオーウェン・ウィルソンを主役に起用した、とインタビューで答えていました。(確か、自分がNYのインテリ風なら、オーウェンはカリフォルニアのサーファー風の男だからね、と言っていたと思います。)

このオーウェン・ウィルソンが、夢を見ながら一歩を踏み出せず、現実逃避の中を生きるダメな男感と、パリで出会う魔法へと軽いステップで踏み込んでいく肩の力の抜けたさばさば感とを上手に出していて、結果的に大当たりのキャスティングだったと思います。


この映画、日本ではラブコメディと宣伝されていたようですが、単なるラブコメディではありません。



その時代を生きている人にとっては、その時代がいかに素晴らしい黄金期であったかを知ることができない(だから過去にばかり郷愁と憧れを募らせる)、という皮肉と、それが逆説的に語りかける現在と未来への希望を感じさせる映画になっていると思います。


そして、現実逃避ばかりしている主人公が、“本当に”現実から逃れた世界で現実への希望を見つける、というパラドックスが、忙しいのに映画を観ているという現実逃避中の私にも、その映画の世界で現実への希望を見つけさせてくれる、というパラドックスを与えてくれるのです。


現実はそれほど華やかではないけれど、
現在を後の黄金時代にできるのは、現在を生きる自分。


夢見る大人にこそ観て欲しい映画です。

観終わった後、足取り軽く前へ進んでいけるような気分になります。



それから、ウッディ・アレン作品の見所と言えば、ウィットに富んだ会話の面白さにありますが、このミッドナイト・イン・パリでは、1920年代の世界に現れる超有名人たちの台詞がとっても面白い!!

スコットフィッツジェラルドとその妻ゼルダ、コール・ポーター、ジャン・コクトー、アーネスト・ヘミングウェイにパブロ・ピカソ…。

自分達が後の世にどれほどの影響を及ぼすかを知らない彼らの会話のやり取りは、思わず笑ってしまう皮肉もたっぷりで、面白かったり、妙に納得してしまったり、まるで本当の彼らと会って会話をしたみたいな楽しい気分を味わえます。

もちろん音楽も素晴らしく、1時間半の夢の世界を素敵に彩ってくれます。

是非、パリの魔法にかかってみてください。


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